染色体正常POFの排卵誘発時にステロイド併用はどうか?


自己免疫性POFが疑わしければ・・・・

早発閉経(POF/POI)の原因は色々あるとされていますが、そのうちの一つに「自己免疫性疾患」の関与が疑われていることは、本HPでも記載いたしました。

の真ん中辺です。
「抗卵巣抗体が出来てautoimmune oophoritis(自己免疫性卵巣炎)を起こしているのではないか?」
という発想ですね。

「それなら、ステロイドで免疫抑制をかければいいんでない?」

と発想するのは確かに自然な流れですね。
当然、世界にはこの発想を実行している人はすでにおり、論文として報告されております。
このページでご紹介するのは、2007年のRBM onlineのこちら。

です。

【論文内容】

【方法】

【結果】

【考察】

管理人考察

という内容でした。
この論文を読んでいると、非常に神経質に言葉を選んで使っているのに気が付きます。
「ideopathic premature ovarian failure」
「idiopathic karyotypically normal POF」
などなど。
「自己免疫機序の関与が強く疑われるPOF」と言い切っちゃいたいのでしょうが、断定する方法が無いので、遠回しに遠回しに言葉を選んで書いてあります。

なので、POFなら何でもいいのか?というと、違います、ということも言いたいわけです。
あくまでも、自己免疫の関与が疑われる場合、考慮してみてください」って感じですね。

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