卵胞チェックとタイミング療法


不妊治療で行われているタイミング療法の原理

不妊治療で病院にかかると、「卵胞チェック」という超音波検査を頻回に受けることになると思います。
このページではこの「卵胞チェック」の原理を解説したいと思います。

絵のレベルには目を瞑ってください(笑)。
女性生殖器はイラストにすると、ざっとこんな感じになっています。
今回は卵巣について注目してみます。
生理中に超音波を拝見すると、卵巣はこんな感じに見えます。
黒いつぶつぶしたものがいくつか見えていますね。
これを「胞状卵胞」と呼びます。
生理から日数が経ってくると、そのうちの一つが大きくなってきてこんな感じに見えます。
僕もこれをよく「卵育ってますよ」と言ってしまうのですが、実際には卵ではないです。
この黒く抜けたものは「卵胞」と呼ばれます。
黒く抜けている部分は「卵胞液」という液体が溜まっているだけです。
では、実際の「卵」、すなわち「卵子」はどこにいるかというと、模式的に書くとこんな感じ。
赤い丸が実際の卵子です。
0.1mm位で、超音波ではふつう見えていません。
この絵で水色に塗った部分が超音波で見えている黒い部分です。
で、この「卵胞」が大体18mm前後になると排卵してきます。
なので、超音波でこの「卵胞」の大きさを測ると、ある程度の排卵の時期が予想できるわけです。

で、こうやって大体の排卵の時期を予想して、それに合わせて「何か」をしようというのが不妊治療の基礎なわけです。
この内、排卵の時期に性交渉を持ってもらおう、というのが、不妊治療の世界では「タイミング療法」と呼ばれているわけです。

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