抗クラミジア抗体が陽性だと卵管が正常でも自然妊娠率が低下している

クラミジア抗体が陽性。
つまりは、クラミジアが「今いる」or「過去にいた」。
クラミジアによる不妊、その理由は

骨盤腹膜炎(ほとんど無症状で気が付かない)
   ↓
骨盤内癒着(卵管周囲癒着)
   ↓
卵管機能障害(pick up障害など)
   ↓
卵管性不妊

であると、一般的に説明されております。
では、
「クラミジア抗体が陽性」であっても、「検査で卵管が正常」なら大丈夫ということなのか?
という疑問に答えましょう、という論文が発表されています。
面白そうです。見てみましょう。

検査で卵管が正常に見えても・・・・

ということです。

ではその理由は?というと、この先生たちは、次の2つの仮説を立てています。

だそうです。

この論文では、「卵管病変のないこと」を「卵管造影か腹腔鏡で診断」したそうですが、この内、卵管造影で診断したのが1244人で66%、腹腔鏡で診断したのが638人で34%だそうです。
で、「卵管造影で診断された群」と「腹腔鏡で診断された群」とで細かく分けて検討しても同じような結果で、クラミジア抗体陽性群で妊娠率が悪いそうです。

抗クラミジア抗体は早めに評価して治療戦略を練ったほうがいいのかもしれませんね。

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